日本の春の訪れを告げる、甘酸っぱい杏（あんず）。今回は、杏農家直伝の、旬の杏を余すことなく味わえるレシピをご紹介します。 農家ならではのこだわりと、家庭で手軽に作れる工夫を凝らした、珠玉のレシピの数々をどうぞお楽しみください。
杏のコンフィチュール：太陽の恵みと愛情を閉じ込めた一品
杏のコンフィチュールは、パンやヨーグルトに塗ったり、お菓子作りにも使える万能アイテム。農家では、収穫したての新鮮な杏を丁寧に加工し、その美味しさを一年中楽しめます。
材料
- 完熟杏：1kg
- 砂糖：600g
- レモン汁：大さじ2
作り方
- 杏は洗ってヘタを取り、半分に切る。種を取り除き、小さめの角切りにする。
- 鍋に杏と砂糖を入れ、軽く混ぜ合わせる。一晩置いて、杏から水分を出す。
- 中火にかけ、アクを取りながら煮詰めていく。焦げ付かないよう、木べらで混ぜながら丁寧に煮る。
- レモン汁を加え、さらに煮詰める。とろみがついたら火を止める。
- 熱いうちに煮沸消毒した瓶に詰めて、しっかりと蓋をしめる。逆さまにして冷ますことで、真空状態になり、保存性を高めます。
杏と鶏肉の炒め物：春の香りと旨味が絶妙なバランス
杏の爽やかな酸味と鶏肉の旨味が絶妙に絡み合う、春の味覚を存分にご堪能いただける一品。農家では、鶏肉と杏の組み合わせが定番で、家族みんなが大好きな料理です。
材料
- 鶏むね肉：200g
- 杏：100g
- 玉ねぎ：1/2個
- パプリカ：1/2個
- 醤油：大さじ2
- みりん：大さじ1
- 酒：大さじ1
- 片栗粉：小さじ1
- ごま油：小さじ1
作り方
- 鶏むね肉は一口大に切り、片栗粉をまぶす。
- 玉ねぎとパプリカは細切りにする。杏は半分に切り、種を取り除く。
- フライパンにごま油を熱し、鶏肉を炒める。
- 鶏肉の色が変わったら、玉ねぎとパプリカを加えて炒める。
- 杏、醤油、みりん、酒を加えて炒め合わせる。
- 全体にとろみがついたら火を止める。
杏ジャムを使った簡単パンケーキ：週末のブランチにぴったり
自家製杏ジャムを使った、ふわふわのパンケーキ。特別な材料は必要なく、簡単に作れるので、週末のブランチにおすすめです。農家では、子供たちのために、よく作る定番メニューです。
材料
- ホットケーキミックス：200g
- 卵：1個
- 牛乳：150ml
- 杏ジャム：適量
作り方
- ボウルに卵を割りほぐし、牛乳を加えて混ぜ合わせる。
- ホットケーキミックスを加えて混ぜ合わせる。ダマがなくなるまで混ぜることがポイントです。
- フライパンに油を熱し、生地を適量流し込んで焼く。
- 両面に焼き色がついたら、お皿に取り出す。
- 杏ジャムを添えて、お召し上がりください。
農家から一言
杏の収穫時期は短く、その分、大切に育てた杏を余すことなく味わっていただきたいと思っています。これらのレシピは、農家の家庭で代々受け継がれてきた、杏を美味しく食べるための工夫が詰まっています。ぜひ、ご家庭で作ってみてください。 旬の味覚を、心ゆくまでお楽しみください。
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